様々な覚悟。

2005年6月17日
今日、母方の祖母に会ってきます。

ちょうど8年前、父方の祖父のお葬式で会ったのが最後だったと思います。
その時は大学に入学したてで、祖母がとても喜んでくれたのを覚えています。

祖母にとって5人目の孫ですが、初の女孫ということで
特別に可愛がってもらったという自覚はあります。
初めて1人で祖父母の家に遊びに行った時は、
普段家族で行ってもあまり台所に立つ姿を見たことがなかった祖母が
「にぎりずし」と「とんかつ」を作ってくれました。

今祖母は、重度の痴呆老人専門の施設で暮らしています。
入ってから、もう3,4年は経ったでしょうか。
その間も一度も会っていないわけです。
会わせてもらえなかったからです。
大学を中退し定職にも就かずふらふらしている孫娘は、
親戚中のほとんどで「触れてはいけない存在」なのです。

今年になってから、「おばあちゃんに会いに行こうか」と
母が言うようになりました。

「もう大丈夫」と「そろそろ危ない」の境界が今なのかもしれません。
もう誰のことも…毎週欠かさず訪ねる娘の顔さえも、
わからない状態らしいですし。
埋め込まれた心臓ペースメーカーだって、
寝たきりで体力も衰えゆく老齢の体にどれほど負担をかけ続けているのか。
(医学的な知識としては知りませんが…人体にとって異物なことには変わりないので。)

少なくとも、自己中心的な感傷で泣くという失態だけは避けたいと思います。

コメント