会いたい人に「会いたい」って言えない。
男性でも女性でも。全くもって深い意味が無くても。
先方は会いたくないかもしれないじゃない?と。

勇気を振り絞って、酒の勢いでも借りて何か他の理由と抱き合わせて
(それが無いなんて無理無理)
お誘いしてみて、一度断られてしまうと
(それが至極真っ当な事情による時でも)
もう二度と自分からお誘いすることは出来ない。
怖くて。断らせるという行為が申し訳無くて。
大抵、謝られてしまうじゃないですか。
そんなことさせるのが、嫌。

実際に顔付き合わせて会う場合じゃなくても、
電話やメッセなども同様。
お話ししたいけど…ここはやめとかなきゃ、と。

昔は、その満たされなさとか寂しさとかを
安易に、股を広げれば会ってくれる人々で
随分とごまかしてきたものです。
毎度毎度後味悪く、後悔していたのですけれど。
純粋な人恋しさを、これでもかってほどに冒涜するのですから。

深刻ぶってる自分が馬鹿に思えるのですよ。そこは一応。
でも、相手在ってのことだしなぁ…と。
己への自信の無さなどについてはさて置き、
人生に際限無く不真面目なのに、根幹にあるこの珍奇な生真面目さには
辟易するのです。かなりの勢いで邪魔なんです。

私がもし男性だったら、援交女と軽薄にやりまくるくせに
絶対避妊は欠かさない、
そんな「都合のいい男」になっていたことでしょう。

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