ISBN:4309472419 文庫 河出書房新社 1992/11 ¥494

つい先日パンツを盗まれたのをきっかけに
この本をしげしげと読み返してみたら、
私の心配は自意識過剰で無粋な杞憂でしかなかったのかもしれない、
と思わされた。

女たちのパンティとそれに対する男たちのファンタジーは、
ただそれによって隠されたものへの想像をかきたてるためにだけ、
あるように見える。
(略)
だから下着フェティシズムの男は、
盗んできた下着が包んでいたはずの現実の女のボディより、
ほんとうを言うと下着そのものの方を
−その下着がかきたてる彼自身の妄想の方を−
もっと愛しているのだ。

そりゃそうだよな。
殿方の無限なる妄想世界に勝てる女などいるわけがない。
ヲノレなんておととい来やがれだ。
むしろ、あのパンツ穿いてたの私でごめんなさい…ぐらい、
殊勝な気持ちにならねばならないのかもしれんな。

でもまぁ、今日び、虚構と現実の区別がつけられない方もいらっしゃいますし。
少なくとも、自分が女性性の持ち主であることだけは忘れないようにしますよ。

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