自意識過剰分泌。

2004年6月26日
思えば(ある特定のモノからのみの)失踪生活も早11週目。
この辺りでちょっと、失踪の原因となったモノ・コトが私にもたらした
「困っちゃってる事」を、整理しようとしてみる。

かの一件は、私の中の理性や感性の『自分尺』を破壊し尽くした。
そして今は、『世間尺』が自分なりの取捨選択など
許してくれようとしない猛烈な勢いでもって襲い掛かってきて、
すっぽり取り込まれてしまいそうな恐怖に囚われている。

人だったり物事だったり…自分の外に在る何かを介してしか
「自分が自分である事」を確認できないのは、厭。
自分の足で立ちたい。
自分の目で見たい。
自分の脳で認識したい。

つまりは『アイデンティティの確立』ってやつなのだろう。
この歳で今更こんな青臭い事をわざわざ口にするのが、
お恥ずかしい事この上無い。

けれども、それまで何とか保持してきた
ただでさえおぼつかなかった、でも大事だった私の自我を
ほんの刹那の内に破壊し尽くされ、
新地状態にある特定の『非我の非我による非我のための自我』が
猛烈な勢いで構築されようとした、かの一件。

ある意味では、感謝しなければならないのかもしれない。
独り善がりでナルシスティックに凝り固まっていた『自分尺』を
ひとまずリセットしてくれたのだから。

でもとりあえず今はまだ、そんな余裕が無い。
『非我の非我による非我のための自我』の残滓は
11週間も経った今も尚、前触れも無く突然私を苛んでくる。

ただでさえ鬱と愉快な仲間達を引き連れて病院に通い続けている
扱いにくさ満載な情緒不安定の私が
そんな発作まで急に引き受けさせられた時、
まさに世界の中心で詫びを叫びたい気分。

完全には流石に無理(なのがこの上無く腹立たしいけれど)でも出来る限り、
この乱調に人様を巻き込まないようにしようと、
すればするほど、自分がぎくしゃくしちゃって。
結果、直接巻き込んだ以上の迷惑をかける羽目になる。

荒廃した空き地状態の自我に願わくば揺ぎ無い、
良い(≠善い)『自分尺』を築く。
不特定の良くない(≠善くない)非我達に吸収し尽くされる前に、
間に合えるか、不安。
迷惑を生み出す度に、焦ってしまって、
良くない(≒つまらない)『世間尺』に妥協してしまいそうになる。

…はい、整理できてない。
残念!魑魅魍魎跋扈斬り!

最後に。
月並みな言葉しか使えなくて本当に申し訳無いのだけれども、
元を辿れば「ヤキが回った」、自業自得でクラッシュした愚者を
未だに温かい目で見守ってくれている方々に、
殊に拾って匿って(のさばらせて)くれ続けている居候先の家主氏に、
無上の感謝を。

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