現在実家に同居している父方の祖母が言語障害を持つようになって、
多分もう10年位になる。
去年秋頃から突然更に発語が不自由になり、
また身体的な支障も有って週1回の教会通いも止め、
じわりじわりと活気が無くなっていっているように見えていた。
彼女から家族の者に話し掛ける事も、減っていた。

今月初めから週1回、「デイサービス」という
お年寄り版幼稚園のようなもの
(勉強不足で認識が甘く申し訳無いです。)
に通うようになり、元来が活動的で社交的な彼女は、
少しずつながらも元気そうに見えるようになった。

今日、ご機嫌伺いの実家詣でから戻るべくして、
「行ってきます」の挨拶をしに祖母の部屋へ行った。
そして出ていこうと背を向けた私に、
「あらーあなた、いい鞄背負ってるのねぇ。」
と、彼女が声をかけてきた。淀み無く、極めて明瞭に。

実家に帰る度しばしば、
彼女は何かを私に伝えたいのに、
言葉がうまく出て来てくれなくて、
困ったように笑いながら諦めてしまっていた。

何か、嬉しかった。
久しぶりに困ったそれじゃない、祖母の笑顔が見られて。

ちなみに。
祖母が褒めてくれた「鞄」は、黄色いLEGO型リュック。
お年寄りにも支持されるビジュアルなLEGO。
指先使うのは痴呆防止に良いらしいじゃないですか。
お宅のおじいさま・おばあさまにも、ぜひお一つ。

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